卒業生のお店  

松村株式会社      松村俊幸さん(高29期)経営

    
シルクを中心とした繊維商社

 松村株式会社は、横浜市内で唯一、生糸を取り扱っている商社です。松村ビル本館は、横浜スタジアム近く住吉町にある。三代目社長・松村俊幸さん(高29)にお話しを伺いました。 

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松村俊幸さん(高29) 新しいロゴマーク

 「全体の80%が絹関係の和装・着物の裏物(羽二重・八かけ・襦袢等)を大手の専門店に問屋として販売しています。横浜の地場産業はスカーフ。減少していますが、スカーフのメーカーにプリントをする前の白生地をおさめています。
 会社は昨年創業100周年を迎え、ロゴマークと社名表記を変更。新たなる年に向けて、お客様の求めている物や情報を提供していくよう準備を進めています。」
 別会社の「ショップ」本館1階や、不動産管理のマツムラ企業株式会社の社長は、弟の資信さん(高34)。ショップで買物の際「牧陵会だよりを見た」と言えば、商品(特価品を除く)を10%引きで、求められるという事です。

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本館1階の「ショップ」

 高校時代は、創部3年目のハンドボール部に入部。印象に残っている恩師は3年の時担任の伊藤栄先生。歯磨きは塩でという様に自然食品の研究家だった。
 横浜本牧ロータリークラブ会長や間門小の創立80周年準備会・実行委員長等々でも多忙な日々のご様子。
 二代目社長、お父様の松村千賀雄さんは、緑高の後援三徳会の元理事長。長きにわたり母校のために多大なご尽力をいただきました。その折、三徳会では私共も、教育委員会に緑高建て替えの陳情にまいりました。
   中区住吉町1-13
   045-662-7500

(平成21年7月1日) 

「ホフ・ブロウ」    上田嘉三郎さん(中20期)経営

レストラン&バー

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ホフ・ブロウ

 神奈川県民ホールの向かいのホフブロウ。四角いピザやスパビザでおなじみの洋食の老舗。海岸教会の斜め前にあった当時からは58年になる。上田嘉三郎(中20期)さんが引き継がれて10年程。

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上田嘉三郎さん(中20期)

 お勧めは、スパピザ(1,025 円)・チキンライス(1,155円)・250gものハンバーグ(1,360円)。人気のポークカレー(1,025円)はブロックのお肉がごろごろっと入っていて、ボリュームがあり、お腹いっぱい食べてもらえるはずと店長の高橋さん。赤ちゃんから、お年寄りまで幅広く気軽に誰でもが来られるような親しみ易いお店に。お客様からの時間延長の要望にも答えるようにできればとおっしゃる奥様の温かい笑顔が印象的。息子さんに送っていただき山手の丘の上のご自宅で、上田さんにお話を伺った。
 倶楽部は、実際に飛んだのは1、2度位のグライダー部と生物班。柔道部には、兄の健次郎(19期)さんも。洋四郎さんは高4期生。
 お話は三中時代の間門小への間借り生活、勤労動員、砲弾・戦車造りなど。また校庭では、畑を作っていたそうだ。その時の林田政徳校長先生は、同期(高15期)の林田政義さんのお爺様に当たる。弁天通り・昨年11月に閉じられたインペリアルサロンへの想い、大佛次郎の事など。スペースがなくて残念です。
   営業時間:[平日]11:30~13:30/17:00~21:30
          [土曜日]11:30~21:30
          [日曜・祝日]11:30~21:30
   中区山下町25上田ビル1F
   ℡045-662-1106
   定休・月曜(祝日の場合は翌日)

(平成20年7月1日)    

石井石材店    臼井芳明さん(高21期)経営

伝統と技術の店

 以前は、「相沢」の墓地と呼ばれていた横浜根岸共同墓地の前に、石井石材店はあります。

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石井石材店

 臼井芳明(高21期)さんで、三代目と言う伝統ある店で、店の前には、墓石の他に石でできた犬の置物などが置いてありました。

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臼井芳明さん(高21期)

 高校時代の臼井さんはラグビー部。日体大ではアメリカンフットボール部と、スポーツ一筋の人でした。自称「頭が筋肉」だそうです。大学卒業後、高校教師、警察官を経て家業を継いだそうです。
 墓石、外構工事など、石に関する仕事は「親切、丁寧、アフターサービスを完全に」をモットーに行っているとの事です。私も墓を建てる時は、是非相談に乗って欲しいと思います。
 数年前に、TVKのハマ大国に出演して墓石の売れ筋ランキングを話しているビデオを見せていただきました。墓石にも売れ筋があるのです。最近は、横型の西洋風のものも多いようです。また、中華墓と呼ばれる中国風の墓石も扱っているとの事でした。ハマ大国の司会者が話していましたが、臼井さんは、TBSドラマ[寺内貫太郎一家」の設定にそっくりです。石屋の三代目ですし、その風貌も写真で分かります。でも、決して卓袱台をひっくり返すことはないと思います。
 横浜石工連合組合の仕事などをされ、今後のますますのご活躍を期待しています。
   横浜市中区大平町23番地
   ℡045-641-5379

(平成20年7月1日)   

クリフサイド    野坂欽也さん(高10期)経営

ナイトスポット&レストラン

 元町から山手に登る代官坂の途中、代官トンネルの手前にクリフサイドは佇んでいる。

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クリフサイド

 昭和21年、野坂さん(高10)のお父様が創業した当時は、「山手舞踏場」という店名だった。「スカーフの輸出を行っていた父が、上海に出張した際に訪ねた店を参考に横浜で開業した」との事。

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野坂欽也さん(高10期)

 ロビーやダンスホールのほか、その昔、お客様が食事をとりながら南里文雄さんの演奏を聴いたというトランペットルーム(個室)もある。ホールの天井は高く、ゆったりと作られ、床は柿材で仕上げ、創業当時の雰囲気を今も保っている。
 日活映画の全盛期には、石原裕次郎など多くの俳優が通ったとか。現在でも映画やテレビドラマの撮影や小説の舞台にもなっている。作家の荻野アンナ氏の「クリフサイドの青春」と題したエッセイもある。つい最近では、NHKの朝の連続ドラマ「純情きらり」の撮影が行われた。
 昨年(平成18年)60周年を迎えた際は、ソシアルダンスナイト、ラテンナイト、ジャズナイトなど、6日間にわたる特別ステージを開催した。
 現在、ビッグバンドジャズのステージを月1回主催するほか、レストラン・バー、貸し切りパーティも行っている。今後は、気軽に楽しめる店としていきたいと抱負を語られた。
 バンドホテルもなくなり、ダンスホールが珍しくなった今、戦後の横浜の文化の一端を担った建物として、後世に残していきたいと熱く語られた。
   中区元町2-114
   ℡045-641-1244

(平成19年7月1日)

 

コスメクラブ・モトマチ    鈴木康之さん(高3期)経営

海外ブランド化粧品の店

 横浜で最もおしゃれな街として知られている元町に、鈴木康之さん(高3)のお店があります。JR石川町駅を降りて元町の本通りの半ば過ぎ、ミハマ本店の向かい側平林ビルがコスメクラブ・モトマチです。店内に入ると、海外ブランドの化粧品や香水が棚一杯に並べられています。それも、全部20~40%オフと嬉しい限りです(ディオールリップ2,200円、ランコムマスカラ2,990円など)。
 お店は平成5年に会社を辞めて始められたとの事です。その頃は、衣料品、アクセサリーなども販売されていました。私は、その頃からちょくちょくお邪魔して化粧品や香水などを買っていました。
 平成15年にみなとみらい線が開通したのを機に店内を改装されました。以前よりも見やすく、商品を選びやすくなったと思います。現在では、基礎化粧品、メイクアップ用品、バッグなどを中心に販売されています。鈴木さんによると、「デパートよりも新発売の商品が手に入ります。そして現地に買い付けに行くので、海外だけで販売される限定品もあります。」との事。
ちょうどレスポサックのハワイ限定発売の、「HUla」(フラ)がありました。フラガールやトロピカルなお花の模様が素敵です。形も中型で持ちやすそうです。元町に行く楽しみがまた一つ増えました。
 皆さんも元町に行かれたときは是非コスメ・クラブを覗いてみて下さい。探していた物が見つかるかも知れません。
   営業時間:11:00~19:00
   中区元町2-39
   ℡045-641-7337

(平成18年7月1日)

ブタまんの江戸清    高橋伸昌さん(高29期)経営

中味が2倍美味しさ3倍

 みなとみらい線元町・中華街駅下車、朝陽門(東門)から中華街大通りを入ってほど近くに「江戸清本店」はある。明治27年創業、今年111年目にあたる。四代目社長・高橋伸昌さんは、高校29期生。重さ約260㌘という肉汁たっぷりの「ブタまん」は、三代目社長・高橋柢祐さんによって誕生したそうです。
 高校時代と比べて25キロも太られたという高橋さんは、恰幅よく貫禄がおありだ。ブタまん等々を試食しての営業熱心故の結果らしい?野村證券に勤務されていらしたが、6年前、平成12年に社長に就任。美人の奥様・倫代さんは同期生。卒業後の同期の仲間とのスキーツアーへ参加したのがご縁との事。現在、緑ヶ丘高校すぐ近くにお住まい。
 大きな「ブタまん」は1個500円。可愛い「一口ブタまん」は一箱15個入りで1,000円。「桃まん」460円。「エビ入りシュウマイ」15個入り1,000円。「特性餃子」12個入り1,000円等々。中華惣菜、点心など100種類を超えるアイテムがある。
 それだけではなく、今や、食肉、生肉は加工されてハンバーグ用パティ、ハンバーグ、メンチ等々、ファーストフードやファミリーレストラン等に納められ売り上げの約60%を占める。ホームページからネット販売でも購入可能。高橋さんは、江戸清がプロデュースする新たなブランドを増やしていきたいという展望を熱く語られた。今後のさらなる発展が楽しみです。
   営業時間:9:00~20:00
   中区山下町192
   ℡045-681-3133

(平成18年7月1日)

ろばた割烹「濱大郎」    杉田淳子さん(高8期)経営

地酒も楽しみなお店

 「濱大郎」は、おカミの杉田淳子(高8期)さんが昭和57年1月、ご自分の誕生日に創業。カウンターの中のマスターは、甥の水村さん。33席ほどの家庭的なくつろいだ感じのお店である。JR根岸線・新杉田駅近くの国道沿いにある。「濱大郎」の「太」には点がない。お店の名前を決める時に見ていただいたら、女性として成功すると出ていた故という。
 ご自分が美味しいと思うものやお客様の要望でメニューは増えていき、今やメニューは90種類以上。この時期(6月)、八戸からの「ほっけ」が人気メニュー。絶品・霜降り馬刺800
円。ハタハタ420円。エビ春巻480
円等々。地酒の銘柄が並ぶ中、八海山(新潟)680円や雪中梅・只今品切・1100円、久保田(千寿)750円の朱文字が目を引く。
 中学17期、高校3期の方々は常連客。17期は「肉じゃが」が定番と、お店に顔を出された小濱さんの声。高校8期は毎月8日、来られる方がお集まりの会場に。杉田さんの高校時代の思い出として、柔道部のお汁粉の炊き出しを手伝った事など、懐かしそうに話された。
なお、優待会員には会費1,000円で「永久会員」に。会員および同伴の方に5%割引の優待カードを発行している。写真を撮ってくださった大島龍彦さんは一足早く帰られた。この原稿を書きながら、飲めない私でもご馳走していただいた焼きおにぎりなどもあるので、友人と、ちょっと寄せてもらおうかな、なんて思っている。
   営業時間:平日16:30 ~22:30
   磯子区新杉田町3-6-107
   ℡045(774)5935

(平成17年7月1日)

手焼きせんべい「雷神堂」    間瀬寿彦さん(高15期)経営

間瀬さんブランド好評

 JR根岸駅を降りて、バス通りを八幡橋方面に歩いて行くと、「手焼きせんべい雷神堂」の赤いのれんが風にゆれひときわ目立つ。高校15期の間瀬寿彦さんのお店である。
雷神堂は全国各地にあるフランチャイズ店であるが間瀬さんの根岸店では、味つけや形に工夫したオリジナル商品が多数ある。
 奥さんのセンスで、洋菓子風にせんべいに、いろいろな色で花や人形を描いたり、文字や数字も入れたりしてバレンタインデーや、誕生日会、クリスマスの贈り物にと人気がある。結婚式のウエルカムボードをせんべいでつくり大好評だったとのこと。
 間瀬さんはお店を経営するかたわら、地域社会でも活躍され、近くの根岸小学校の生徒に社会科研究の一環として、七輪で焼く手焼きせんべいの技法を教えたり、青少年指導員として、連合子供会等の世話を長年にわたりされている。
 お店を始めて10年、一番記憶に残ることは何ですか?の質問に対し、
 「アメリカのシアトル在住の日系人から国際電話 があり、お宅の手焼きせ んべいを、お土産にいただき、大変美味しかったので、航空便で是非送って欲しいとの、注文を受けたこと」と、
にっこり笑って答えられました。
 牧稜会の皆様、根岸方面にお出かけの際は、「雷神堂」のオリジナルせんべいを、是非ご賞味ください。 ちなみに、私は、ハート形のせんべいに「ほんのきもち」と書かれた手焼きをいくつか買いました。

   営業時間:平日10:00~20:00まで
   磯子区西町12-1
   045-751-7733

(平成17年7月1日)

安田屋酒店    安田賢次さん(高11期)経営

中華街の老舗酒店「世界の酒を扱う店」

 石川町駅北口から、中華街西門をくぐり、関帝廟に出ると、その斜め前に、老舗「安田屋酒店」はある。間口はさほど広くはないが、中に入ると世界の酒が所狭しと並んでいる。
 ご主人の安田賢次さん(高11期)は、奥の椅子に座って注文伝票の整理に忙しい。売上の八割方は業務用。中華料理店、ショットバー、居酒屋や、近くの会社からの注文が多いと言う。ビール、紹興酒、焼酎、日本酒、リキュール、ウィスキー、ブランデーなど何でもござれという印象だ。
 創業は、昭和5年。安田さんのお父さんが酒店を始めたが、16年に他界。その後、お母さんが切り盛りした。賢次さんは、昭和38年に大学を卒業後、店を継いだ。美人の奥様・美智子さんと息子さんの利幸さん、従業員2人で注文をさばく。メスのラブラドール犬「ディタ(DITA)」も家族の一員だ。名前の由来は、フランス産のライチ・リキュール。我が家の愛犬も、飲んべえの父が名付けたブランデーだった。
 「濱のしずく」はプライベート・ブランドの純米酒。25年物の紹興酒「会稽山」は1万5千円。珍しい焼酎は、福岡産の「夢想仙楽」。カップルがよく買う売れ筋の「至宝三鞭酒」は、オットセイ、オオカミ、鹿のペニスを配合した強精酒だと、いたずらっぽく語る。
赤レンガ倉庫など観光スポットが増えて中華街全体の売り上げが落ちたと言うが、「なんの負けてたまるか」という意気込みもかいま見た。
   営業時間:9:00~20:00
   中区山下町130
   ℡045-641-9657

(平成15年7月1日) 

若い人に人気の店

 関帝廟から目と鼻の先、香港路に入ってすぐに満珠園がある。本通りから一歩入った路地だが、平日でも人通りは多い。約束の時間に、経営者の繆(ミョウ)徳発君(高18期)が笑顔で迎えてくれた。高校時代と変わらない。
開店は16年前、40歳の時だった。てっきり父親の店を継いだのかと思ったら、そうではなかった。お父さんは、中国から来て、川崎で中華料理店を経営したが、なんとか横浜で店を開きたいという想いで一杯だった。その父親の強い意志と兄弟の総意で、繆君を代表に店をオープンした。今も共同経営の兄と妹、それに甥っ子が店を手伝う。
1人3,000円から10,000円のコースまで、お値段はご相談。中国酒またはソフトドリンク1杯の特典サービス付コースもある。大きめの餃子が売れ筋。ニンニクを使わず、ニラ、豚肉、エビ、キクラゲで仕上げるが、味付け等の企業秘密は明かさない。
若いお客が多いが、休日は家族連れで賑わう。二階の座敷では、宴会も可能(65名)。平日の週替わりランチサービスも魅力的。
 繆君は山手中華学校から緑高に進んだ。娘や妹の子も同窓生だと話す時は目元がゆるむ。
   営業時間:11:00~21:00
   中区山下町138
   ℡045-662-3336
  ランチメニュー(平成15年6月第1週)
   ①鶏肉とカシューナッツの炒め
   ②豚肉と卵の炒め
   ③揚げ豆腐と野菜のピリ辛うま煮
   ④芝海老とイカの季節野菜炒め
    ライス、スープ、漬け物、揚げシューマイ2個付き
    600円

(平成15年7月1日)     

 

本牧館    青木茂さん(高15期)経営  

焼きたてパン
   
 緑高から本牧方面アメリカ坂を下って、バス停「二之谷」寄りに「本牧館」はある。並みは大きく変わった。桜並木の通りだけが以前の名残りをとどめている。

本牧館画像1

 お店に入るとワールドカップ開催に因んで、参加国のパンを紹介している。明るい店内には次から次へお客さんが入ってくる。
 青木さんは現在、社長として、総合的なお店の経営にかかわっている。アメリカに留学していたご長男(店長)に、三年ほど前から現場をまかせている。
二十年程前に本牧館を立ち上げ、十年程前に改築。
朝六時半から開店、夜八時までの営業。出勤途中の方などが朝九時までの間に平均、平日は七十人、土、日は百二十人もお客さんがあるようだ。サンドウィッチやハンバーガーがよく出るという。売れ筋の蜂蜜入りの食パンはほんのり甘く、時間が経ってもおいしい。「パンだけでなく、焼き菓子、スィートポテト、クッキー、お総菜を入れたもの。特に栗やカボチャなどその季節を取り入れたものを作るように心がけてます。」と。クッキーの詰め合わせのご贈答品もおしゃれだ。

本牧館画像2

 焼き立てのおいしいパンをと、最初に本郷町に「バロン」を造ったのは三十三歳。二十五年になるという。病気療養などご苦労を重ねて現在はマイライフを楽しんでいるようだ。ひょうひょうとした感じの青木さんは高校十五期。同期会・いちご倶楽部の会長さん。明日から中国旅行だそうだ。いいご旅行を!
   中区本牧間門19-28
   045-624-0080  

(平成14年6月25日)

みかわや    渡仲耐治さん経営(高15期)

フランス料理の名門-銀座の一等地・心地よい店-

 銀座4丁目の三越の真裏にフランス料理の老舗「みかわや」がある。店は昭和23年創業以来の構えで、しっとりと落ち着く席で最高級のフランス料理を味わえるファンは実に多い。
 オーナーの渡仲耐治さんは緑高第15期の卒業。早稲田大学文学部に進んだのち、修行期間を経て店の経営に携わった。銀座でしかも一等地、数軒しかない本格的フランス料理の伝統を守るため、年中無休で営業。常に、〃いちばん良い食材!日本一であり得たい〃という気持ちで、客の意見や勉強を欠かせないという。
 常連客には歴代総理大臣や日本を代表する政財界人、そして牧陵同窓生では俳優佐野浅夫さん、弁護士岡野隆男さん・・・・。
耐治さんは中国青島の生まれ、帰国してからは横浜は立野で育った。父豊一郎さんは海南ホテル料理長、引き揚げ直後はニューグランドホテルにいた。なんと奥様の其枝さんも緑ヶ丘の同期生。今日のみかわやを築きあげた精神的な支えをお聞きしたところ、
 「横浜から銀座へ通った 昭和20年代の新橋駅の親のない腹を空かした孤児たち。復興しない銀座の街。そして駐留軍・・。
決して負けはしない!」という気持ちを常に持ち続けているからだ、という。この決意の裏側・不屈で、大変お洒落な姿に、緑高時代は陸上部、大学時代のラグビー部で培った精神力の強さをみたようだ・・・・。
   営業時間:11:30~21:30
   東京都中央区銀座4-7-16
   ℡03-356-2006

4丁目店休業のお知らせ(2008.01.30)
 みかわや4丁目店は、三越一帯の増改築・都市計画に基づき、2008年4月1日より休業させて頂くことになりました。
 新規開店は2010年9月ごろの予定でございます。
 長い間、お引き立て、ご愛顧頂きまして心より感謝申し上げます。
 なお、ニューメルサ店は、通常通り営業いたしておりますので、お引き立ての程お願い申し上げます。
 スタッフ一同、皆様のご来店を心よりお待ち申し上げます。

   ニューメルサ店:東京都中央区銀座5-7-12 ニューメルサビル7F ℡03-3574-8075

(平成14年6月25日)

焼鳥の「末廣」    浅野幸雄さん(高6期)経営

独特な味噌ダレで味わう地鶏の醍醐味

 桜木町から弁天橋を渡って一方通行の斜め道路を入ると、左側に「かん内末廣」の店がすぐあった。
 経営者の浅野さんは高校6期生。温和なお顔でお客が沢山いるにのに手を休め取材に応じてくれた。
浅野さんは高校時代にバドミントン部に属していた。まだ体育館ができる前で部活は専ら大鳥小学校体育館を借りての練習だったという。
 生まれは、尾上町の明治屋本店前にあった「福島屋旅館」。まだ南米大陸やハワイに移民する方が多く、ブラジル丸・アルゼンチン丸などの移民船に乗船する方々の旅館である。
焼鳥末廣は創業42年目、10年前までは相生町に店があり、幸雄店長はお兄さん(実さん)から店を引きつぎ、今の味もお兄さん以来のものだ。
 「どうです、この味噌ダレで食べる地鶏は?ほんの少し乗せて食して下さい。ピリカラですので」と、一皿8本の焼鳥を奨めてくれた。2種の一味と独特なあわせ味噌が地鶏特有の味を引き立たせる。
 実にうまい!
 地鶏ばかりでなく、よくネギとまっちする。酒をこよなく愛する私は、焼鳥屋によく通うが、これは初めての味である。
店内は30席あまり、土曜日は家族連れで常連客が訪れる。お奨めは、12本盛りの「おまかせコース」だ。ぜひ美味しい地鶏を名物の味噌であじわってほしい。
    営業時間:17:00~23:00
    中区太田町6-73浜ビル1F
    ℡045-681-7989

(平成13年7月1日)

もんじゃ焼きの「ういーくぽいんと」    山崎富雄さん(高18期)経営

パブを兼ねたアットホームな店

 馬車道の1本目(南側から)を左に曲がるとすぐ「ういーくぽいんと」は分かった。明るい店である。アベック客数組が鉄板でお好み焼きを楽しんでいる。
 山崎富雄さんは北方町のご出身。実によく働く杉田出身の魅力的な奥さん(洋子さん)とお二人で、忙しく店を切り盛りする。35歳までサラリーマンであった富雄さんは、
 「子供がいなかったので家内と二人でやれる仕事がしたくて。お好み焼きスナックを始めたの……」と、奥さんと二人三脚でういーくぽいんとを始めた。ところが開店したとたん子供にむぐまれた、という。
 今お店でいちばんの人気メニューは「ブタ天」の600円、代表メニューもんじゃと共に、実にとく注文が出る。7時半頃になるとアベックから女性同士やカウンターで一杯やる男性常連が次々と現れる。明るい店内は30席。あっという間に満席近くになる。
 富雄さんは北方小から港中を経て緑ヶ丘高は18期生。高校時代にはサッカー部に所属。今もOB会でよくこの店を利用する。同期会でも二次会場になる場合が多く、壁には牧陵OBとの集合写真が掲げてある。
 前掲の末廣とは道路2本を挟んだ処。家族や友人たちと両店で楽しむことをお奨めする。なお、16人以上ならパーティ会場として利用できる。
    営業時間:17:00~21:00
    中区常盤町5-72 
    ℡045-681ー0904

(平成13年7月1日)

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